日別アーカイブ: 2018年12月28日

100点を取ることは危険なことかもしれない


■立憲民主党の党勢拡大中

立憲民主党の所属議員が増えています。立憲民主党は原発ゼロ、消費税増税の反対、沖縄の普天間基地移設問題で辺野古移設の見直しに賛成できない議員は所属させない考えと報道されています。わざわざ条件として出しているということは、この3つが立憲民主党として譲れない政策なのでしょう。

■基本政策の一致を条件にするのは、ひとつの考え方

消費税増税に政治生命を賭けた野田前総理大臣に対して、消費税増税反対を条件にして参加を求めることに対する批判もあるようです。しかし、2017年の衆議院総選挙の前に希望の党の小池都知事が「希望の党の基本政策と考え方が一致しない議員の合流を排除する」という内容の発言をしたこともあるように、 党の理念に関わる政策が一致することを同じ政党の仲間とする条件にすることは例がありますので、ひとつの考え方だと思います。

■基本政策に最適化した人材だけで大丈夫か?

ただ、基本政策の一致にこだわるあまり、基本政策が目指す方向性に100%合わせた人材を集めるのは危険ではないかと思います。何かの観点で100点を取れるようになるということは、別の観点でみたときに50点どころか0点と評価される場合があります。極端に基本政策に最適化した人材を集めることで、多くの有権者にとってピンとこない政党になってしまうと、選挙で勝って政権交代を果たすことはできないのではないかと思うのです。


民主党という看板


■旧民主党勢力の分裂は固定化してきた

2018年12月27日現在。一昨日12月25日に、参議院の無所属議員4人が立憲民主党に入党し、参議院の立憲民主党が23人となり、国民民主党を1人上回って参議院で文句なしの野党第一党になったと報じられました。

2012年の旧民主党から自民公明への政権交代から、旧民主党勢力の分裂状態が続いています。今となっては、なんで一緒に政権運営をできていたのか疑問です。というか、できていなかったから野田前総理大臣の解散表明後、選挙前に民主党から大量の離党者が出て衆議院で与党が過半数割れしたのでしょう。

■民主党の看板がつかえなくなったから、別の看板をつくった

2009年の自民公明から旧民主党への政権交代までは、民主党という看板で反自民勢力を結集することができました。しかし。旧民主党政権崩壊後は民主党という看板が使いにくくなったために、旧民主党系議員は新しい看板をかけなくてはいけなくなってしまいました。しかも、新しい看板はそれぞれ好みが分かれるものになっているため、元の民主党よりも小さい規模に分裂してしまったように見えます。

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