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参議院選挙の投票について—2022夏の参院選はじまる—


 2022年6月26日現在。参議院議員選挙が公示されて最初の週末が終わろうとしています。今年の参院選の投開票日は7月10日になっています。

 参院選では、有権者は2票を使うことができます。

 ひとつ目は選挙区選挙で使います。選挙区選挙では、自分の住んでいる地域の選挙区から立候補した候補者に投票します。投票された票が多い候補者が当選するのですが、選挙区によって当選する候補者の人数が違います。東京選挙区では6名が当選する一方、岩手選挙区で当選するのは1名です。

 ふたつ目は比例代表選挙です。全国を選挙区とした選挙で、政党か、比例で立候補した候補者に投票します。候補者に投票された票は、候補者が所属する政党の票となり、政党が獲得した票+候補者が獲得した票の合計が多ければ多いほど、その政党は議席を獲得できます。

 政党が獲得した議席を比例の候補者に割り当てると、議席の割り当てを受けた候補者が当選します。議席の割り当ての優先順位は、基本的に得票が多かった候補者順に決まります。比例で立候補した候補者の中に応援したい人がいる場合は、投票用紙にその人の所属する政党名を書くよりも、候補者の名前を書いた方がよいことになります。

 参院選では選挙区と比例代表に同時に立候補することはできません。選挙区で、あるいは比例代表で落選したらそれまでです。


2022年度予算審議の状況


 2022年1月30日現在。

 2022年度予算案の審議が衆議院で行われています。報道によると、1月31日と2月2日に集中審議、2月4日に参考人質疑を行うところまで与野党合意ずみとのことです。

 集中審議というのは総理大臣とテーマに沿った大臣に質問できる審議の種類です。総理大臣は常に予算委員会に出席するわけではなく、予算審議の冒頭で行われる基本的質疑と、この集中審議、そして予算案採決の前に行われる締めくくり質疑に出席することになっています。

 総理大臣が出席する審議は、総理に質問できるだけでなく、テレビ中継も入ります。野党にとっては政府への対決姿勢を国民に示す絶好の舞台になります。

 2月4日まで休みなく予算審議があるとすると、以下のような日程になります。

2022年1月審議実績と予想
2022年1月審議実績と予想

 衆議院の予算審議は大体16日前後になっており、このペースでいけば2月14日の週にも予算案は衆議院を通過しそうです。


2022年通常国会開幕


 2022年1月16日現在。

 明日1月17日より、2022年の最初の国会が始まります。憲法によって1年に1度必ず開くことを義務づけられている通常国会です。

 通常国会の前半は来年度予算案の審議がメインテーマとなります。来年度予算案が3月31日までに成立しないと、役所は4月から実施する予定の予算が必要な新しい事業を行うことができなくなります。17日には岸田首相が今年から行う予定の政策について説明する施政方針演説が行われますが、この演説で「やる」と言ったことを来年度の初日から行うことができなくなるのです。

 今月の国会の審議予定は以下のようになると考えられます。

2022年1月審議予想
2022年1月審議予想

 初日の17日は施政方針演説を含む政府四演説が衆議院と参議院の本会議で行われます。1日あけて、19日と20日に演説に対する各党の代表質問が衆議院で行われます。続けて20日と21日に参議院で行われます。

 24日からはいよいよ衆議院予算委員会で予算審議が始まります。最初の3日間は首相と岸田内閣の全大臣が出席する基本的質疑が行われます。この基本的質疑はNHKのカメラが入りテレビ中継されます。

 予算審議の流れについては、 予算審議を予想しよう! で解説しています。この解説部分は以下の本の8章の内容になっています。