■28日予算案採決決定
2014年2月28日現在。昨日の衆議院予算委員会理事会で、本日28日に2014年度予算案を採決することを二階予算委員長が職権で決めました。ただ、日本維新の会と結いの党が採決を容認したため、「強行採決」とはならない模様です。
■維新と結いが採決容認に転じた
以下、時事通信の報道の引用です。
日本維新の会と結いの党は27日に修正案を共同提出。与党側が28日の締めくくり質疑で政府案と修正案を同時審議することを認めたため、採決日程を容認した。
(時事ドットコム『14年度予算案、年度内成立へ=28日に衆院通過』2014/02/27-19:46)
与党はうまいことを考えたものです。野党提出案が審議されることは悪いことではないですから、形だけであれ国会審議の充実につながります。
それにしても、3日前に維新や結いを含む野党7党の国対委員長が28日の予算案採決反対で一致したばかりだったのですが、あっさりと野党の共闘体制は崩れてしまいました。衆議院において、維新と結いの議席数は野党一党の民主党の議席数を上回ります。合流が噂されている維新と結いの採決容認は、事実上の野党第一党が採決を容認したのに近いインパクトがあります。これでは、強行採決とは呼べません。
やはり、野党勢力が拮抗している衆議院では、野党内での主導権争いのためか、共闘しづらいのかもしれません。
■審議時間は昨年より10時間程度少なくなる
本日は8:25から予算委員会が予定されています。また、14:00から本会議が予定されています。このスケジュールだと、今日の予算審議は4時間程度になるのでしょうか。公聴会と分科会を除いた衆議院の本予算の総審議時間は、およそ70時間程度になると思われます。昨年より、10時間ほど少なくなります。