100点を取ることは危険なことかもしれない


■立憲民主党の党勢拡大中

立憲民主党の所属議員が増えています。立憲民主党は原発ゼロ、消費税増税の反対、沖縄の普天間基地移設問題で辺野古移設の見直しに賛成できない議員は所属させない考えと報道されています。わざわざ条件として出しているということは、この3つが立憲民主党として譲れない政策なのでしょう。

■基本政策の一致を条件にするのは、ひとつの考え方

消費税増税に政治生命を賭けた野田前総理大臣に対して、消費税増税反対を条件にして参加を求めることに対する批判もあるようです。しかし、2017年の衆議院総選挙の前に希望の党の小池都知事が「希望の党の基本政策と考え方が一致しない議員の合流を排除する」という内容の発言をしたこともあるように、 党の理念に関わる政策が一致することを同じ政党の仲間とする条件にすることは例がありますので、ひとつの考え方だと思います。

■基本政策に最適化した人材だけで大丈夫か?

ただ、基本政策の一致にこだわるあまり、基本政策が目指す方向性に100%合わせた人材を集めるのは危険ではないかと思います。何かの観点で100点を取れるようになるということは、別の観点でみたときに50点どころか0点と評価される場合があります。極端に基本政策に最適化した人材を集めることで、多くの有権者にとってピンとこない政党になってしまうと、選挙で勝って政権交代を果たすことはできないのではないかと思うのです。


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