月別アーカイブ: 2012年7月

委員会について:執行機関3


 「執行機関」には、委員会と呼ばれるものもあります。よくある委員会として、図書委員会、放送委員会、美化委員会、保健委員会、風紀委員会などが挙げられます。今まで述べた生徒会長をトップとする「執行機関」は、役員会や執行部などと呼ばれます。

 役員会と委員会との関係は、学校によって様々です。各学級から選出され、役員会から完全に独立してそれぞれの委員会の専門的な活動を行うケース。独立はしているものの、役員会からオブザーバー(発言はできるけど、議決には参加できない人)が送り込まれるケース。役員会が各委員会の委員長を指名し、委員長は役員会の会議に出席するため、役員会と一体となって活動するケースがあります。最後のケースの場合は、委員長も生徒会役員とみなされるようです。


会長以外のメンバー:執行機関2


2.副会長 副会長は会長の補佐をし、会長にもしものことがあるときは、会長の代行をします。

3.会計 予算編成の中心になります。予算案の原案作成、計数管理、予算査定を行います。

4.書記 私のいた学校では、「執行機関」で行われる会議の議事録を作成することが役割とされていましたが、それでは仕事が少なすぎます。会長以外のメンバーの権限のバランスをよくするならば、会計が学校全体のお金の管理を担当しているように、書記は学校全体の文書の管理を担当すると考えたほうがよいと思います。具体的には、過去の議事録の管理や、規約改正案の文面作成、「議決機関」に提出する議案書の作成なども、書記の仕事としたほうがよいでしょう。

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執行機関について


「議決機関」で決めたものごとを実行するところを「執行機関」 と言います。

「生徒自治機構」における執行機関のメンバーには、以下のようなものがあげられます。

1.生徒会長 2.副会長 3.書記 4.会計

1.生徒会長 生徒会長は、「執行機関」のトップであると同時に、「生徒自治機構」全体のトップです。全生徒の代表と見なされ、学校で行われる行事のたびに挨拶をしたりします。権威があることはどの学校でも確実ですが、もっている権限は学校によってまちまちです。「執行機関」の方針を決める会議を主導できる場合は、「執行機関」がもっているすべての権限を持っていると考えてよいと思います。

では、「執行機関」の権限とはなんでしょうか? 大きなものは、「予算編成権」です。生徒から徴収した「自治会費」などの配分を決めることで、体育祭や文化祭などの行事の規模から、部・同好会の一年の活動にまで影響をあたえることができます。予算を確定するのは、「生徒総会」などの各学校の最高の「議決機関」ですが、そこに提案する内容をほとんど自由にできます。予算は上限が決まっており、どこかを増やす場合は必ずどこかを減らさなければなりません。このため、時間の関係上「議決機関」に提案された内容を根底から覆すことはむずかしく、多少の修正があっても、大枠は提案通りのものになります。予算の提案は、それ自体が強力な権限なのです。

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議長の権限:議決機関 3


「議決機関」のトップは議長です。

普段の話し合いから考えると、議長は採決に加わらないうえ、自分の意見も言えず、あまり権限がないように思えるかもしれません。実は、議長は絶大な権力を持っています。

議長は議事進行を担当します。議事進行というのは、以下のようなものです。

1.会議の日程や開始時間、終了時間を決める。採決する。

2.議題が複数ある場合、どの順番で議題を取り上げるか決める。

3.発言者を決める。

1の権限では、そもそも会議を始めないことや、始めた直後に採決することもできます。例えば、提案に十分な反対意見がでないうちに会議を打ち切り、反対されにくくすることができます

2の権限では、都合の良い議題を真っ先に扱って、確実に可決されるようにしたり、逆に都合の悪い議題を後回しにして扱う時間を少なくし、「十分な議論を尽くせなかった」ので今回は見送るような空気にして否決されるようにしたりできます。また、そもそも都合の悪い議題を扱わないこともできます。

3の権限では、自分の都合の良い意見を雄弁に述べる人と、都合の悪い意見を自信無さげに話す人を中心に指名して、それぞれの意見の印象を操作することができます。

このように、議事進行によって話し合いの方向性をいかようにもコントロールすることができるのです。特に、1と2の権限はすべての人にとって有限な資源である時間をコントロールできる点で重要です。

国政においても国会のスケジュールは重要で、通常国会の会期末の会期延長はよく問題になります。一般的に、延長すると政府与党が有利になります。話し合う時間が増えれば、そのままでは時間切れになってしまう法案をいくつか可決させることができるからです。逆に、野党にとっては延長されると自分たちが反対する法案が可決する可能性が出てきてしまうので、延長に反対するのです。


議決機関の分担:議決機関 2


「議決機関」で扱う案件について、もう少し考えていきます。

「議決機関」のうち、各学級の代表で構成される「評議員会」は定期的に招集され、扱う案件はそんなに重要なものではありません。 例えば、「執行機関」がその月に行う活動計画がそうです。また、規約改正案や予算案のような、さらに上の「議決機関」で決定する案件の事前審査も、「評議員会」で行います。規約改正案などは、そのメリットやデメリットなどを洗いだしてから「生徒総会」で話し合ったほうが、話し合いの時間も短縮でき、重要なところもすぐわかるので、効率がよいからです。

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議決機関について


生徒会のような生徒自治機構には、2つの機関が必要でした。「議決機関」と「執行機関」です。今回は、「議決機関」について考えてみます。

さて、「議決機関」はどの学校にも2つ以上あります。ひとつは、全校生徒が一同に会する「生徒総会」などと呼ばれるもの。もうひとつは、各学級の代表者によって構成される「評議員会」などと呼ばれるものです。なぜ2つあるのでしょうか?

本来は、すべてのものごとについて全校生徒で決めたほうがよいように思います。誰でも意見したり、質問したりすることができるし、「生徒総会」出された提案に対する賛否に自分が直接関わることができるからです。

しかし、予算案や規約の改廃のような重大かつ頻度が少ない案件はともかく、日常的な活動のような細かく頻度が多い案件について毎回全校生徒が集まるのは大変ですし、時間もかかります。そのため、そのような活動については各学級の代表者が集まる「評議員会」で対応したほうが、人数が少なく集まりやすいため適しているのです。

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議決機関と執行機関


私は、中学生と高校生のときに生徒会の役員をしていたことがあります。高校では生徒会規約の改正を掲げて生徒会長選挙に打って出たのですが、あえなく落選してしまい、規約改正チームも雲散霧消してしまいました。

規約改正に失敗したためか、今でも、「あるべき生徒自治機構」を考えたり書いたりしています。

「あるべき生徒自治機構」というものがどういうものかはひとまず置いておいて、生徒自治機構に必須な機関は何でしょうか?どの学校にもあるものが2つあります。それは、「議決機関」と「執行機関」です。

「議決機関」というのは、ものごとを決めるところです。例えば、規約の改正や予算案を採用するかどうか決めるところが議決機関になります。例えば、全生徒が出席する「生徒総会」、各学級の学級委員などの代表者が集まっている「代表委員会」「評議員会」などが議決機関です。

これに対して、「議決機関」で決めたものごとを実際に行動にうつすところを「執行機関」 と言います。例えば、生徒会長、副会長、書記、会計などが集まっている「生徒会執行部」「生徒会役員会」などが執行機関です。

なぜ、「議決機関」と「執行機関」の2つが必要なのでしょうか?ひとつの機関が決めて、実行すればいいような気がします。いろいろな理由はあると思いますが、ここでは2つの理由をあげます。

ひとつは、決める人が実行しない、実行する人が決めないことによって、より良い自治活動ができるという理由があります。例えば、実行する人が不当に得するようなことをやろうとするとき、実行する人が同時に決める人だったら、その行動を誰も止めることができません。実行する人と決める人が分かれていれば、決める人がその行動の真意を見抜き、実行させないことができるかもしれません。このように、実行する人と決める人で牽制することで特定の人物、集団による独裁を許さない効果があります。

もうひとつは、実行する人たちは実行するのに向いた人たちでまとめ、決める人たちは決めるのに向いた人たちでまとめることでより効率的な自治活動ができるという理由です。実行する人たち、例えば生徒会役員は選挙で立候補してわざわざ役員になる人たちです。おそらく、自治活動にヤル気があり、自分の時間を多く割け、アイデアも実行力もある「はず」の人たちなのでしょう。そういう人たちは、自分たちが実行することに専念したほうがいいのです。また、決める人たち、例えば各学級の代表者が集まる評議員会の評議員は、全学年からまんべんなく選ばれた人たちです。学年や学級の偏りがない(生徒会役員の中心は大体2,3年生で学級も偏っている可能性があります)、それぞれの評議員は自分の学級の事情を正確に把握している「はず」の人たちなのでしょう。こういう人は、何かを実行するほどの時間的余裕などは無いかもしれませんが、決定することにむいています。それぞれに特化した能力をもった人たちを集めることで、無駄をなくす効果があります。

以上が、「議決機関」と「執行機関」の2つが生徒自治機構に必須である理由です。


スラスラ書けそう:PARKER INGENUITY


先日、丸善本店に行った際、ちょっと試し書きしたペンが気になっています。

PARKER INGENUITYというペンで、書いてみるとインクが淀みなくスラスラ出てきます。これなら長い時間ものを書く時でも、イライラせずに気持よく書けそうです。

ペン先は万年筆そっくりなのですが、万年筆ではありません。ペンメーカーのパーカーが生み出した、まったく新しい「第5世代のペン」なのだそうです。

買ってみたいのですが、値段が約2万円とそこそこすることと、専用の替え芯がどこでも手に入るものなのかわからないので、ちょっと様子をみています。

本体2万円+替え芯千円×?となると、この倍出して万年筆を買ったほうがいいのかな、とも思います。成人式でもらった万年筆も大分くたびれてきたので、そろそろ新しいものを買っても、もったいないお化けは出ないでしょう。

今度は万年筆の試し書きをしてみたいです。


LAMY pico


なにかを書くための手帳として、モレスキンを日々持ち歩いています。

手帳だけ持っていても何もできないので、ペンも一緒に持ち歩いています。

今年(2012年)の1月から持ち歩いているのが、LAMY picoです。

このペンは伸び縮みするペンで、ペン先の収納時の長さがちょうどモレスキンのポケットサイズの横の長さとピッタリになります。

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そうするとモレスキンの表紙についているゴムバンドに引っ掛けて持ち運ぶことができ、ペンの携帯に困ることがありません。

夏のように薄着になる時期はペンをどのように持ち運ぶのか悩むので、手帳と一体となって持ち歩けるのは大きな魅力でした。

ただ、私の書き方が悪いのか、セミナーなどで長い間書いていると肝心なところで必ずインクが出なくなります。普通のボールペンより短いぶん、picoの芯も短いので消耗が早いというのもあるのかもしれません。

セミナーなどの際は別にペンを用意するか、picoの替え芯を常にストックすることでインク切れ/インク詰まりの対処をする必要がありますね。他のボールペン用の替え芯を使えるようにするのも面白いかもしれません。