日別アーカイブ: 2019年1月17日

野党共闘の候補者調整とは


■候補者調整のねらい

野党共闘でいう候補者調整とは、野党の候補者のうち誰かを立候補させないということです。

90人有権者がいて、与党a野党b野党cにそれぞれ40:25:25の割合で投票するとします。野党bcで話し合って、cが立候補者を出さずに野党bの候補者を野党bcの統一候補とすれば、与党aの候補が40票、野党bcの統一候補が50票になり野党bの候補者が当選することができ、与党の議員を減らすことができます。

数の上ではそういうことになるのですが、野党の候補者が1人減ることで、有権者の選択肢を奪うことにつながります。

また、有権者が普段支持していない党の候補が統一候補になったとき、統一候補に投票して当選しても、会派が違うため有権者が望む政治活動をするとは限らないという問題があります。

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野党再編はダメだけど候補者調整はOK?


■会派所属議員数を増やす方法

国会では会派の所属議員数で政治活動の幅が変わります。会派の所属議員数を変える方法は2つあります。選挙戦を勝利するか、話し合いで会派を大きくするかの2つです。

選挙は毎年ありませんが、話し合いはいつでもできるので、話し合いで会派を大きくするほうが機会が多いかもしれません。

そう考えると、夏の参議院議員選挙にむけた野党共闘という候補者調整はやると言っているのに、話し合いによる会派拡大である野党再編に否定的な立憲民主党の態度はよくわかりません。

候補者調整は、どこかの党が立候補者を降ろすことになるので、話し合いで会派を拡大するよりも重大で繊細な話だと思います。野党再編ができないのに、候補者調整ができるというのは腑に落ちません。

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