■民主党は参議院を主戦場にしたほうがいい
2014年3月10日現在。現在の国会情勢では、民主党は参議院を主戦場とすべきです。参議院なら、民主党は圧倒的な野党第一党なので、野党の盟主として君臨し、他の野党を束ねることができます。
もし、民主党が与党との対決姿勢を明確にするなら、参議院にこそ力を入れるべきです。参議院なら、他の野党が与党になびいたところでどうとでもなります。民主党が58議席なのにたいして、他の野党はのきなみ十数議席しかないからです。
■参議院に波乱の芽あり
おりしも、自民党の脇参院幹事長が、首相の集団的自衛権行使に向けた政治手法に異論があるという報道が出始めています。これは民主党にとってチャンスかもしれません。
集団的自衛権の行使には、憲法解釈の変更だけでなく、関連法の改正が必要になるとされています。法改正するには参議院の賛成がなければ難しいです。集団的自衛権の行使には、参議院の協力が不可欠なのです。ですから、脇参院幹事長が首相に批判的なコメントをだしていることは、結構重大です。
民主党は、与党をつくならこの問題しかありません。ただ、問題なのは、民主党自身が集団的自衛権に関して党論を統一しているかというと、そうではないところです。