政治を考える」カテゴリーアーカイブ

ねばる公明党が存在感をしめす


2014年5月12日現在。今週にも、安倍首相の私的諮問機関である「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が、集団的自衛権の行使容認を求める提言を出すとみられています。

集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党の態度は、なかなか軟化しません。公明党はこの問題に関しては、かなり存在感を示しています。

国会での公明党の力の源は何かというと、ズバリ数です。参議院で自民党は単独で過半数の議席を持っていないため、公明党が寝てしまったら、野党の力を借りない限り何もできなくなります。

公明党のねばりによる影響か、ここ数日は集団的自衛権に直接関係ない、日本の安全保障上のグレーゾーンを解消するための法整備から話をはじめようという発言が、政府と与党から出てきています。安倍内閣の方針を後退させかねないくらいの力が、公明党にはあるようです。

集団的自衛権の行使容認については、野党が目立たず、自民党の慎重派も早々に「限定的な行使容認ならいっか」という感じになったので、余計に公明党のねばりが目立ちます。公明党のねばりによって、自民党の慎重派が息を吹き返し、与党内で熱く議論されるようになるかもしれません。

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参議院の新会派は民主党にとっても試練を与える


 参議院に新会派、「日本維新の会・結いの党」ができたことで、参議院の主要なプレイヤーは8党になりました。これにより、参議院の運営について話し合う議院運営委員会、その理事会の決定が正常に行われるのに8党の合意を取り付ける必要がでてきます。委員会の理事会の決定は、全会一致が原則だからです。

 国会には、単純に議席数で決まるだけでなく、全会一致が求められるところもあります。全会一致は1人でも反対したら崩れるので、数が少ない政党にとってはかなりのテコになります。参議院の野党第一党は圧倒的に民主党ですが、議院運営委員会理事会では他の野党も民主党に負けっぱなしにはなりません。つまり、他の野党も民主党に対抗可能ということです。

 与党にとって、交渉する野党が増えるのは大きな負担になります。そして、民主党にとっても、参議院野党の盟主として野党をまとめるのに苦労する原因になりえます。


合流するのかしないのか―維新と結い、参議院で統一会派結成へ


 2014年4月23日現在。5月の連休明けにも、日本維新の会と結いの党が参議院で統一会派を組む見込みだという報道が出ています。

日本維新の会は、国会議員団役員会を開き、将来的な合流を目指している結いの党と、遅くとも来月の大型連休明けまでに、参議院で統一会派を結成する方針を確認しました。

『維新 結いとの統一会派「連休明けまでに」 NHKニュース』

 今月10日に維新の石原共同代表と結いの江田代表が会談したあとの報道では、石原さんが結いとの合流に否定的な態度を示したとされていたので、意外な感じがします。党単位の合流は駄目だけれど、参議院の会派が一緒になるのはいいということなのでしょうか。


TPP合意のハードルを上げた?


2014年4月21日現在。19日に自民党の石破幹事長がTPPについて、農産物5項目を関税撤廃の例外とすべきとした党の決議を守ったうえで合意を目指すべきだという考えを示しました。

交渉にあたる政府に対して、妥協するなと言ったわけです。

もともと政府は妥協しないつもりだったので、支持者を安心させるために言ったのでしょうか。それとも、TPPの合意についてハードルを上げたのでしょうか。

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国会議員でなければできないことは何か


 国会議員という職業は何なのでしょうか。

 国会議員でなければできないことは、3つあります。ひとつは法律や条約、予算の議決に関わること。つぎに、内閣総理大臣になること。そして、国会の議長になること。

 国会議員を目指す人や再選を目指す人は、この3つをやりたいのでしょう。この3つの仕事に、議員としての勤続年数がパフォーマンスに影響するものがどれだけあるのでしょうか。


議員と政府


政府に入る方法はいくつかあります。国会議員になって政府の役職についたり、官僚になったりです。民間人でも、登用されれば大臣になれます。

しかし、国会議員になる方法は、選挙に当選するしかありません。有権者に選ばれなければならないのです。

議員という職業を、いったいどう捉えればいいのでしょうか?

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議員は当選し続けなければならないのか


議員の成長について考えています。

当選を重ねれば重ねるほど議員が成長するとします。さらに、議員が成長すると、政治にプラスの影響をあたえるとします。このとき、選挙で有権者が現職議員に投票しないことは損です。

もし、そうだとすると、新人はどのように現職に対抗すればいいのでしょうか。

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政治家が育つというのはどういうことなのかわからない


よく、小選挙区では政治家が育たないとか、派閥がないと政治家が育たないとかいわれます。
あぁ、なるほどと思うこともあるのですが、政治家が育つってどういうことなんでしょうか。
どういう政治家が育った政治家で、どういう政治家が育ってない政治家なのでしょうか。
よくわかりません。

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51対49を繰り返すと、勝った側が少数になる


ある課題に対する政策の賛否が51対49のときに、51が賛成したほうを採用するとします。

採用した政策の細かい部分で揉めて賛否両論になった場合、51の51パーセントが賛成したものを採用することになります。最終的に採用された政策の賛成者は全体からみると26パーセントにすぎなくなります。

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自民党の執念


 自民党の方が圧倒的に数が多くて、さきがけは数議席ですが、あらゆるプロジェクトの構成は自民:社民:さきがけ=3:2:1にするので、多数決で決められないようにして、とことんコンセンサスを持とうということで現場で議論をし、政調会長にあげ、幹事長にあげ、決まらなければ再度現場にというプロセスを踏んだのです。

御厨 貴, 牧原 出, 佐藤 信『政権交代を超えて――政治改革の20年』岩波書店(P.120)

 『政権交代を超えて――政治改革の20年』の辻元清美議員のインタビューです。

 非常に面白いです。多数決で決められないようにするというのは、すさまじい知恵です。おそらく、小沢さんが最も嫌った自民党的なものがそこなのだと思います。だからこそ、「五一対四九でも五一が勝ち」なのです。

 辻本さんは民主党は小さな政党に対する配慮が少なかったとして、「小さな政党を大事にすることは、連立政権時代に政治を安定するための技術であり、政権安定への執念ですよ。」(前掲書)と当時の自民党の政治技術を評します。小沢さんも、この本のインタビューで、自民党の権力への執念は見事だと言っています。

 性格が違うように見える二人の政治家が、どちらも自民党に「権力への執念」を感じています。自民党の強さに、「権力への執念」と表現されるものがあることは間違いなさそうです。