政治を考える」カテゴリーアーカイブ

議員と政府


政府に入る方法はいくつかあります。国会議員になって政府の役職についたり、官僚になったりです。民間人でも、登用されれば大臣になれます。

しかし、国会議員になる方法は、選挙に当選するしかありません。有権者に選ばれなければならないのです。

議員という職業を、いったいどう捉えればいいのでしょうか?

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議員は当選し続けなければならないのか


議員の成長について考えています。

当選を重ねれば重ねるほど議員が成長するとします。さらに、議員が成長すると、政治にプラスの影響をあたえるとします。このとき、選挙で有権者が現職議員に投票しないことは損です。

もし、そうだとすると、新人はどのように現職に対抗すればいいのでしょうか。

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政治家が育つというのはどういうことなのかわからない


よく、小選挙区では政治家が育たないとか、派閥がないと政治家が育たないとかいわれます。
あぁ、なるほどと思うこともあるのですが、政治家が育つってどういうことなんでしょうか。
どういう政治家が育った政治家で、どういう政治家が育ってない政治家なのでしょうか。
よくわかりません。

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51対49を繰り返すと、勝った側が少数になる


ある課題に対する政策の賛否が51対49のときに、51が賛成したほうを採用するとします。

採用した政策の細かい部分で揉めて賛否両論になった場合、51の51パーセントが賛成したものを採用することになります。最終的に採用された政策の賛成者は全体からみると26パーセントにすぎなくなります。

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自民党の執念


 自民党の方が圧倒的に数が多くて、さきがけは数議席ですが、あらゆるプロジェクトの構成は自民:社民:さきがけ=3:2:1にするので、多数決で決められないようにして、とことんコンセンサスを持とうということで現場で議論をし、政調会長にあげ、幹事長にあげ、決まらなければ再度現場にというプロセスを踏んだのです。

御厨 貴, 牧原 出, 佐藤 信『政権交代を超えて――政治改革の20年』岩波書店(P.120)

 『政権交代を超えて――政治改革の20年』の辻元清美議員のインタビューです。

 非常に面白いです。多数決で決められないようにするというのは、すさまじい知恵です。おそらく、小沢さんが最も嫌った自民党的なものがそこなのだと思います。だからこそ、「五一対四九でも五一が勝ち」なのです。

 辻本さんは民主党は小さな政党に対する配慮が少なかったとして、「小さな政党を大事にすることは、連立政権時代に政治を安定するための技術であり、政権安定への執念ですよ。」(前掲書)と当時の自民党の政治技術を評します。小沢さんも、この本のインタビューで、自民党の権力への執念は見事だと言っています。

 性格が違うように見える二人の政治家が、どちらも自民党に「権力への執念」を感じています。自民党の強さに、「権力への執念」と表現されるものがあることは間違いなさそうです。


「自民党の宏池会とか竹下登さんのような調整型政治家から多くのことを学びました。」


 予行演習なしで実践の場に出され、自民党の宏池会とか竹下登さんのような調整型政治家から多くのことを学びました。
 ―当時(引用者註:自社さ連立政権のとき)影響を受けた政治家は?
 加藤(引用者註:加藤紘一)さん、竹下さん、野中[広務]さん、宮澤[喜一]さん。社民党は人数が少なくて一五議席。自民党は二三九議席。当時は二五〇ないと法案は成立しないので、二三九では一一足りない。社民党の一五が賛成しない限り法案が成立しないということで、自民党はとても社民党に気を遣いました。

御厨 貴, 牧原 出, 佐藤 信『政権交代を超えて――政治改革の20年』岩波書店(P.119)

 『政権交代を超えて――政治改革の20年』の辻元清美議員のインタビューです。社民党を経て、現在民主党の議員である辻本さんが、初当選した時に自民党の議員から与党の政治家としての役割を学んでいたというのは、正直意外でした。

 引用部分で名前が上がっているのは、宏池会(現・岸田派)と平成研究会(現・額賀派)の大政治家ですね。宏池会も平成研も自民党ではリベラルな政策グループなので、社民党と近い部分があったのかもしれません。

 民主党政権は、民主党・国民新党・社民党の連立政権から始まりました。そのとき、政権与党の経験があった少ない政治家の中に辻本さんがいたというのも注目すべきポイントです。政権与党の経験があったからこそ、政策を実現できる政権与党にいることにこだわり、民主党に入党したのだと考えると、一貫した行動です。


政党交付金は政党の体力を落とすか


議席が減ると政党交付金が減ります。
政党交付金が減ると、党の政治活動が低調になります。
党の政治活動が低調になると、人気が落ちます。
人気が落ちると、議席が減ります。

このような流れになるとしたら、政党交付金に頼るのは危険だと言えます。

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維新と結いの統一会派は国会運営を変えるか


2014年4月10日現在。明日11日は、日本維新の会の石原共同代表と、結いの党の江田代表が会談する予定になっています。

報道では、衆議院と参議院で維新と結いが統一会派を組むための地ならしのための会談だとされています。

維新と結いが統一会派を組むと、参議院ではみんなの党を抜いて野党第二会派に、衆議院では民主党を抜き野党第一会派になります。

90年代後半から、国会運営は与党第一党と野党第一党がまず話しあって決める慣習になっているため、民主党は衆議院で与党と優先的に交渉する権利を失う可能性があります。

とはいえ、民主党は参議院では圧倒的な野党第一党です。衆議院と参議院で最大野党が変わることになるので、今まで通り二党での交渉で国会運営を進めていくのは難しくなるかもしれません。

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「官僚が懸念した通りの壁で躓く」


 その変化は、官僚が懸念した通りの壁で躓くことに気づいてからです。はじめは官僚がやりたくないから難色を示していると思いましたが、自治会の首長さんに会ったり市長会に顔を出すなかで、そうではないことに気づきました。

御厨 貴, 牧原 出, 佐藤 信『政権交代を超えて――政治改革の20年』岩波書店(P.83)

 『政権交代を超えて――政治改革の20年』の湯浅誠さんのインタビューです。

 この気づきのあと、湯浅さんは官僚と対立するのではなく、官僚とチームを組んで「どうやったら説得できるか」を考えるようになったそうです。政府に入った人ならではの気づきです。

 こういう、体験してみてわかったことを知れるところが、インタビューのいいところです。

 制度や慣習を追う立場からすると、実務をやった人のインタビューはとても参考になります。

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「小選挙区は国会議員をつまらなくしている」


(前略)私は小選挙区は国会議員をつまらなくしているのではないかという気持ちをすてきれません。(中略)一人区で振幅が激しくなって、ころころ議員が代わることになり、若い政治家が育ちにくくなっています。中選挙区のときのような議員を切磋琢磨する機会がなくなっていると思います。

御厨 貴, 牧原 出, 佐藤 信『政権交代を超えて――政治改革の20年』岩波書店(P.83)

 『政権交代を超えて――政治改革の20年』の谷垣禎一法務大臣のインタビューです。

 私は学生のとき(2007年)に自民党本部で開かれた谷垣政調会長(当時)の勉強会に出席したことがあります。質問時間で私は「今後、有権者は候補者をみないで党で選ぶようになるのではないか」というような質問をしました。そのときも、谷垣さんは「政治家が、政治家としてではなく、単に数合わせのものとして必要ならばそれでもいいかもしれないが、そうではないだろう」という答えをされました。

 谷垣さんは小泉内閣の閣僚で、ポスト小泉の一角でもあったので、「当然、小泉首相に空前の大勝利をもたらした小選挙区制に賛成なのだろう」となんとなく思っていました。ですから、厳しい言葉に思わずたじろいたことをおぼえています。

 ただ、中選挙区制というのは「同じ政党の候補者が競う」ものです。谷垣さんも自民党の有力者であった野中広務さんと競っています。競っている候補者が同じ党に所属しているので、党の政策だけが、有権者が候補者を選択する際の基準になりません。当選するには、党の政策プラスアルファが必要になります。このプラスアルファが、選挙区への利益誘導につながる可能性があるというデメリットがあります。