今回の内閣改造について-国対委員長と議運委員長


 2012年10月2日現在。昨日10月1日に内閣改造が行われました。改造とは、総理大臣が、一部、あるいは全部の大臣を交代させることです。私が注目したのは、城島財務大臣と小平国家公安委員長です。この二人は政府・与党の議会運営の要だったからです。城島さんは民主党の国会対策委員長、小平さんは衆議院の議院運営委員会の委員長を務めていました。

 国会対策委員長、通称「国対委員長」は文字通り議会対策をする役職です。つまり、国会審議全般の事前調整に責任をもつ役職です。例えば、与野党で賛成反対が真っ二つに分かれていて、委員会だけで採決の日程を組めないようなときは、各党の国対委員長が話し合うことで落とし所を探ります。

 議院運営委員会は、衆参両議院の運営権限を議長から預かっています。やはり、各法案の審議日程に大きな影響力を持ちます。議院運営委員会委員長は国会の役職で、国対委員長は党の役職なので、議院運営委員会委員長の方が偉いようにも思えます。実際は国対委員長の指示に従い、議事日程を決めています。

 城島さんと小平さんという、議会運営の要を担っていた人が、いっぺんに抜けてしまうことになります。大丈夫なのでしょうか。政府・与党の議会運営が失敗すると、野党が反発して審議拒否することにつながり、国会が開店休業状態になります。ただ、衆議院では一応過半数を確保しているので、どってことはないのかもしれません。

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