臨時国会の召集前に、民主党と自民党の現状を整理してみます。整理することで、両党がこれからとる手段はどういう目的を達成するためのものなのかを見極めることができるかもしれません。
・民主党
目標1ー政権維持(長ければ長いほど良い)
目標2ー目標1を達成するため、次回衆議院総選挙勝利
目標3ー目標1、2を達成するため、政権運営・議会運営で成果を出す
目標4ー目標1、2、3を達成するため、衆議院は解散しない。あるいは、民主党が圧倒的に有利な場面で解散する。どちらにせよ、決して意図せず解散に追い込まれない。
武器ー政権、解散権、衆議院で多数の議席を保有
・自民党
目標1ー政権獲得(早ければ早いほど良い)
目標2ー目標1を達成するため、次回衆議院総選挙勝利
目標3ー目標1、2を達成するため、衆議院解散に追い込む
目標4ー目標1、2、3を達成するため、民主党の政権運営・議会運営の邪魔をする。ただし、自民党の支持率は落とさないように。
武器ー参議院で多数の議席を保有、民主党政権の支持率が低いこと
だいたいこんな感じになります。自民党の武器がかなりしょぼいことがわかります。参議院で多数の議席を保有していることしているのですが、自民党単独で参議院の過半数を持っているわけではないからです。
参議院で独自に動くためには、他の野党の協力が不可欠です。首相の問責決議案を可決するために、自民党を批判する内容の案に賛成せざるを得なかったことがその例です。
ですから自民党としては、民主党に協力することをちらつかせる形でしか参議院で影響力を行使することができないのです。
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