NHKの番組で、野球の「エース」の語源について解説していました。その番組が紹介している説によると、エースの語源は以下のようなものです。
野球がバッターに打たせて楽しむゲームだった時代に、バッターに打たせないピッチングをして負けなしだったアサヘル・ブレイナードという投手がいました。
それからというもの、良い投手のことをブレイナード投手のニックネームであるエイサがなまってエースと呼ぶようになった、というのがNHKの番組で紹介された説です。
この話を聞いたときに思ったのは、すさまじい業績をあげる人のなかには、「空気を読まない人」がいるということです。
野球がバッターに打たせるゲームだったときに、バッターに打たせないようにするというのは、ある意味で空気を読まない行為です。
空気を読まないで業績をあげた他の例としては、源義経もそうでしょうか。話によると、義経は当時は狙わないことが当たり前だった船の漕ぎ手を射殺することを命じて、戦いを有利に進めたとか。
政治でもそういうことは起こります。平成の例では、長年のライバルだった自民党と社会党が連立を組み、社会党議員を総理大臣に担いだ自社さ連立政権の成立がそうです。
非自民政権内で孤立感を感じていた社会党と、政権奪還の執念に燃えた自民党が組むことで、政権交代から1年たたずに自民党が政権に復帰しました。
このとき、非自民政権の幹部は社会党が自民党と組むことはないと考えていたようです。
長年ほぼ二大政党として対立していた自民党と社会党が連立を組むのは、空気を読まない行為ではありました。
しかし、自民党と社会党が対立しているというのは、ルールによるものではありませんから、ルール違反ではありません。
単なるお約束であったということに思い至らなかったのが、非自民政権幹部の敗因だったのかもしれません。
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