みなし否決のとき、再可決の手続きはどうなるか?


    まとめ:みなし否決による再可決の流れ

  • 1.法案が参議院で否決されたとみなす動議を衆議院に提出
  • 2.動議を本会議で可決
  • 3.参議院から法案が返付
  • 4.法案の再議決を求める動議を衆議院に提出(21:17追記)
  • 5.法案を衆議院本会議で再可決

■再可決の流れ

 2013年6月24日現在。本日、「0増5減」の区割り法案が衆議院で再可決される見込みです。NHKの記事によると、午前中に「0増5減」が憲法の規程により参議院で「みなし否決」されたとみなす動議を衆議院に提出しするところから手続きは始まります。この動議が午後1時から始まる衆議院本会議で可決されると、次の段階にうつります。

そして、参議院から法案が戻りしだい、改めて衆議院本会議が開かれ、法案は、自民・公明両党をはじめとする3分の2以上の賛成多数で再可決されて、成立する見通しです。
NHK NEWSWEB:「区割り見直し法案 再可決で成立へ」

 この「法案が戻りしだい」という部分に注目しました。紙なのかなんなのかわかりませんが、実体のある「法案」というものが存在し、それが衆議院と参議院の間を行き来しているのでしょう。

 そして、どうも可決するには「法案」がその院になければならないようです。これは、非常に面白いです。妄想すると、「法案」が衆議院にたどり着くのを妨害して、会期末のいっぱいまで粘れば、再可決させないことも可能なのかもしれません。

 もしかしたら、国会の書類がすべて電子化されても、「法案」を一度参議院から衆議院に送信する手続きをしなければ、衆議院で議題にできないのかもしれません。


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