途中式を省かない


■新聞は知っている人向けに書かかれている

世の中のことを知るには新聞を読むことがよいと言われることがあります。確かに、幅広い世の中の動きを知ることができます。ただし、新聞には大きな欠点があります。それは、「知っている人にしかわからないように書いてある」ということです。

新聞は紙媒体が基本です。限られた紙面にいろいろな記事を詰め込むため、記事の長さは制限されます。制限された文字数で読者に伝えるために、記事に書いてあることを理解するための前提となる知識の記載は省かれてしまいます。どういうことかというと、「政治を勉強しよう」と思って政治面を読んでも、何かが起こっているのはわかるが、どうしてそれが記事になっているのか、どういう意味になるのか理解できないということです。

■途中式が省かれている

この状態、何かに似ています。新聞を読んだときの「結果だけ書いてあって肝心なところが書いてない!」という気持ちは、数学の例題を読んだときや問題集の答え合わせをしたときの「最終的な答えはわかったけど、どうしてそうなったのかわからない!この行とこの行の間に何があったんだ?」と悩む気持ちに似ています。いわゆる途中式が省かれているためにそういう気持ちになります。「この省かれている途中式が分かる人は、答えがわかっている人じゃないか」という気持ちにもなります。

途中式がほしいというニーズがあるため、数学の参考書の中には詳しく途中式を書いていることを売りにしているものもあります。政治の入門書や解説本も、新聞記事で省かれている「途中式」を記載したものにしてほしいですね。

このブログも、「途中式」を省かないことを心がけたいです。


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