予算審議の質疑の種類


■予算審議のパターン

法案審議と同じく、予算審議もパターン化されています。 予算審議の流れは法案審議の流れとほぼ同じです。

  1. 財務大臣による財政演説(本会議)
  2. 財務大臣による予算案の趣旨説明(予算委員会)
  3. 総理大臣をはじめ全閣僚が出席する基本的質疑(予算委員会)
  4. 財務大臣と答弁を要求された大臣が出席する一般質疑(予算委員会)
  5. 総理大臣とテーマに沿った大臣が出席する集中審議(予算委員会)
  6. 地方公聴会(予算委員会)
  7. 中央公聴会(予算委員会)
  8. 分科会(予算委員会)
  9. 総理大臣をはじめ全閣僚が出席する締めくくり質疑(予算委員会)
  10. 討論・採決(予算委員会)
  11. 討論・採決(本会議)

■質疑の種類

予算審議は法案審議に比べて、質疑に種類があります。「3. 基本的質疑」「4. 一般質疑」「9. 締めくくり質疑」の3種類です。この3つは、ある条件で2種類で分けられます。その条件は、総理大臣が出席するか、しないかです。

総理大臣が出席するのが、「3. 基本的質疑」「9. 締めくくり質疑」で、出席しないのが「4. 一般質疑」です。総理大臣の出席の有無は、テレビ中継が入るかどうかという基準にもなっています。総理大臣が出席する「3. 基本的質疑」と「9. 締めくくり質疑」には、テレビ中継が入ります。よく目にする、赤を基調とした部屋で総理大臣とすべての大臣が並んで椅子に座っている光景は、予算委員会の「3. 基本的質疑」や「9. 締めくくり質疑」のものです。なぜそう言い切れるかというと、「3. 基本的質疑」「9. 締めくくり質疑」以外に、すべての大臣が出席する機会はないからです。

「4. 一般質疑」が答弁を要求された大臣と財務大臣が出席するのに対して、「3. 基本的質疑」「9. 締めくくり質疑」は要求があろうがなかろうが、内閣のすべての大臣が出席することになっています。なかには座っているだけで1日過ごす大臣もいるかもしれません。

このように質疑に種類ができたのは、総理大臣が国会に出席する回数を減らすためだと言われています。


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