■納得するための儀式
国会審議は反対派が納得するための儀式の場でもあります。
国会で議案が審議・可決・成立すると、議案に反対している人も否応なく巻き込まれます。しかし、「国会で決まったことだから」ということで、議案に反対していた人も納得しなければなりません。反対していたから自分は従わない、というわけにはいかないのです。
反対している人が納得するには、するっと議案が成立してしまうわけにはいかないのです。野党は、自分たちを支持する有権者が納得するために、全力で反対するための行動を取る義務があります。
ですから、野党が審議拒否などで反対することには問題はありません。問題があるとしたら、審議拒否するしかないという制度上の問題です。