なぜ13日審議入りで3日の審議を想定で22日衆院通過になるのか?②


次に、入管難民法改正案の実質審議入りの想定が16日になっている件です。

実質審議入りとは、法務委員会で政府と議員の質疑が始まることを言います。13日に本会議の趣旨説明が終わっているので13日中に実質審議入りできそうです。なぜ16日なのでしょうか。

まず、実質審議入り、つまり質疑に入る前に、委員会で政府側から法案の提案理由を説明するというイベントをこなさなければなりません。提案理由説明は、法案の提案理由を大臣が読むというイベントです。提案理由説明を行った日は質疑を行わない慣習になっているため、提案理由説明で1日分委員会を消化しないと質疑に入れません。

本会議での趣旨説明と委員会での提案理由説明は同日にこなすことが可能ですが、「提案理由説明をしないと質疑に入れない」かつ「提案理由説明をした日は質疑に入れない」という慣習から、13日に質疑に入るということはまずありません。

では、なぜ法務委員会で質疑に入るのが14日ではなく16日なのでしょうか。

法務委員会は予算委員会や特別委員会と違い、連日審議することはなく、定例日にのみ審議する慣習になっています。定例日は、週に2日程度設けられます。曜日や回数は固定ではありませんが、だいたい、水曜日と金曜日とか火曜日と金曜日とかになります。

つまり、13日火曜日に提案理由説明をした場合、次の法務委員会の開催は同じ週の16日金曜日になる可能性が高いということです。そして、16日に質疑に入ることでやっと審議した実績が1日積まれるのです。与党の想定では、この質疑を3〜4日やらなければいけません。

続きます。次で最後です。

なぜ13日審議入りで3日の審議を想定で22日衆院通過になるのか? ①
なぜ13日審議入りで3日の審議を想定で22日衆院通過になるのか? ②
なぜ13日審議入りで3日の審議を想定で22日衆院通過になるのか? ③

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