日別アーカイブ: 2018年11月18日

「審議拒否」や「強行採決」を中立的にみる


りんごが木から落ちるのをみて「けしからん」という人はいません。物には引力があり、りんごの引力と地球の引力が互いに引っ張り合ってりんごが地面にぶつかるという現実があるからです。

野党が「審議拒否」をするのをみて、あるいは与党が「強行採決」するのをみて「けしからん」という人がいます。私は、これも「りんごが木から落ちる」のと同じものだと思います。

野党は政府・与党の政策をスムーズに実行させたくないという目的があり、与党は政府の政策をスムーズに実行させるという目的があります。それぞれの目的を達成するために合理的に考えて採用する手段のひとつが「審議拒否」であり「強行採決」なのです。そういう現実があります。

ですから、「審議拒否」や「強行採決」それ自体に善悪はありません。評価するならば、手段が目的を達成するために役に立ったかで評価するべきだと思います。

ただ、政治の場合、扱われているのが政策であり、人それぞれの立場によって評価が異なるものなので、客観的にみるのは難しいのも事実です。支持していない法案の審議拒否をしていれば「よくやった」と思い、支持している法案が強行採決されたら「当然だ」と思うのが人情です。


与党、法務委員長解任決議案否決後、連日審議の構え


昨日11月16日の衆議院法務委員会は、法務委員長の解任決議案が提出されたため、外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法改正案の審議に入れませんでした。

このため与党は、法務委員長の解任決議案を20日火曜日の衆議院本会議で否決したうえ、連日法務委員会を開いて審議を進める構えであるという報道が出ています。

「連日審議は大袈裟だな」と、一瞬思ったのですが、来週は23日金曜日が祝日です。20日から法務委員会を開会できるとしても3日しか審議できません。

来週火、水、木と連日審議して審議時間を積まないと、11月中に参議院で審議を開始できない情勢ということです。

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