2014年6月2日現在。日本維新の会の分党により、橋下共同代表の新党と結いの党は、参議院で少なくとも2議席減らす可能性が高いです。
仮に、2議席減にとどまるとどうなるでしょうか。橋下新党と結いの党は参議院での法案提出権と議院運営委員会の理事ポストを維持できるので、なんの変わりもないように見えますが、意外な党が特をする可能性があります。その党は自民党です。
各会派が議院運営委員会に出せる委員の人数は、[会派の議席数]÷[10議席以上の会派の合計議席数]×[議院運営委員会の定員(25)]で決まっているようです。この式によると、現在の各会派の配分は以下のようになります。
- 参議院議院運営委員会(定員25名)
- 自民党[114議席]:12.39130435[現12名(委員長1・理事3)]
- 民主党[58議席]:6.304347826[現6名(理事2)]
- 公明党[20議席]:2.173913043[現2名(理事1)]
- 日本維新の会・結いの党[14議席]:1.52173913[現2名(理事1)]
- みんなの党[13議席]:1.413043478[現2名(理事1)]
- 共産党[11議席]:1.195652174[現1名(理事1)]
「日本維新の会・結いの党」とみんなの党は2に達していないのに、2名委員を出しています。おそらく、すべての党の整数の和が23と25に満たないことから、あまった2名分を次の整数に近い順に配分しているのだと思われます。
これが、「日本維新の会・結いの党」の参議院議員が2名減ると以下のようになります。
- 参議院議院運営委員会(定員25名)
- 自民党[114議席]:12.5[現12名(委員長1・理事3)]
- 民主党[58議席]:6.359649123[現6名(理事2)]
- 公明党[20議席]:2.192982456[現2名(理事1)]
- 日本維新の会・結いの党[12議席]:1.315789474[現2名(理事1)]
- みんなの党[13議席]:1.425438596[現2名(理事1)]
- 共産党[11議席]:1.206140351[現1名(理事1)]
「日本維新の会・結いの党」は約1.3となるのに対し、自民党は12.5になります。もし、さきほどの推測が正しければ、あまった2名分の委員ポストは自民党と、みんなの党にあたえられ、「日本維新の会・結いの党」は1名減になります。
仮に、橋下新党と結いの党の参議院議員が3議席減ったら確実に委員が1名減るでしょう。なぜなら、橋下新党と結いの党の参議院での議席は11議席になり、[会派の議席数]÷[10議席以上の会派の合計議席数]×[議院運営委員会の定員(25)]の結果が、現在委員ポストを1名しか持っていない日本共産党と同じになるからです。
ちなみに、橋下新党と結いの党が参議院で10議席を割った場合、民主党も参議院議院運営委員会の委員ポストを1名増やせます。