後議の院の審議は短くなる-第185回国会会期末


 2013年12月8日現在。12月6日に会期が2日間延長されたため、本日が第185回国会の会期末となります。

 特定秘密保護法案の審議は見どころがありました。与党と民主党で委員長の解任決議案をお互いに出しあったりとか、すごいです。だって、与党の解任決議案は数から言ってほぼ確実に成立しちゃうんですから、すごいとしか言いようがありません。

 他にも、民主党が本会議での法案の採決を時間がかかる記名投票にして国家安全保障特別委員会の公聴会の開会を翌日にずらそうとしました。しかし、すかさず与党が本会議の休憩動議を出して、採決自体を先送りし、採決よりも公聴会を先にしました。かなり面白かったのですが、あんまり面白がっていると「見世物じゃないぞ!」と怒られそうな気もします。でも、そういうのが好きなのです。

 民主党などの野党が特定秘密保護法案の成立阻止のために使った武器にどのようなものがあったのかは、また少しずつ調べて書いていきたいと思っています。

 さて、予想通り特定秘密保護法案が注目をあびているあいだに、様々な内閣提出法案が難なく成立していきました。このブログでは厚生労働委員会の動きを追っていました。最終週の、衆議院と参議院の厚生労働委員会の日程は以下のようになりました。

衆参厚生労働委員会日程(#185最終週)


12/2(月) 12/3(火) 12/4(水)
定例日
12/5(木) 12/6(金)
定例日
12/7(土) 12/8(日)
会期末
    生活(可決)   中国残留邦人
(可決)
がん登録推進
(可決)
請願の審査等
   


12/2(月) 12/3(火)
定例日
12/4(水) 12/5(木)
定例日
12/6(金) 12/7(土) 12/8(日)
会期末
プログラム
(参考人質疑)
プログラム
(質疑終局)
薬事
(趣旨説明)
中国残留邦人
(可決)
がん登録推進
(可決)
  プログラム
(可決)
薬事
(可決)
請願の審査等    

 社会保障プログラム法案、インターネットでの薬販売を解禁する薬事法改正案、生活保護法改正案など、懸案とされていた内閣提出法案はすべて委員会で可決され、本会議でも可決、成立しました。会期内の定例日を使い尽くす、無駄のないスケジュールになっています。

 生活保護法改正案や薬事法などは、先議の院の審議回数より1回少ない2回で採決されています。先議の院よりも、後議の院の方が審議時間が短くなる傾向があるみたいですね。2013年12月5日21時44分付の時事ドットコムの記事によれば、「参院は衆院の「7掛け」が通例とされる」そうです。参議院に限らず、後に審議する方が時間が短くなる傾向にあるのは間違いなさそうです。


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